パティシエ・ヒロのHISTORY

修業時代(1)

ついに始まる修行時代。
3月10日に母校「愛宕中学校」を卒業してその5日後大阪に向けて 出発しました。
高知空港からYS11に乗って そのとき見送りに来てくれた友は高知市内からわざわざ自転車で 数時間もかけてきてくれ、これを書きながらその時の情景が浮かんできます。
「頑張れよ」この一言が自分の信念を貫くきっかけとなり 友には感謝しています。

さて飛び立って数時間後、勤務先の店がある香里園に到着。
三角の敷地に3階建てのスイス風の可愛い建物で 見るものが全て新しく、刺激的でした。
そのまま寮に案内されて荷物を置きに・・・・
荷物と言ってもボストンバッグ1個なので大したことはないですが、
いざ、寮に入ると・・・・・6畳一間に4人の先輩!

先輩から「ココお前のスペースやで」と・・・・

布団1枚敷く程度の空間が確保されていました。
当時、社会は「コレが普通なんや」「俺って社会人の仲間になった?」 と不思議がることも無くそのまま受け入れ、なんの矛盾も無かった。
その晩先輩たちへの自己紹介。
もちろん洗礼は、タバコと酒!
しかし流石に酒だけは飲めなかった。

翌日朝5時に出勤。
パンもやっていたので早番で出勤 緊張と興奮でよく眠れず朝4時ごろ目が 覚め、店の周りをひたすら掃き掃除。
寮から店まで歩いて30秒という距離だったのでラッキー?

さて、先輩の到着
「おはようございます。」

先輩の第一声!
「お前なにやっとんねん」

ありゃ。

それから数ヶ月が過ぎそれなりにパンも焼けるようになり 職人っぽくなってきたかな~。
しかし勤務時間は長く、朝5時の早番で、夜は深夜まで・・・
「これが社会か~」一人で納得した為か苦痛を感じる事が無く 幸せな天然ボケでした。

仕事が終わって先輩に寮で文字や絞りの練習を教えてもらい コツコツと技術を磨き、目の下クマモード。
あるとき、寮と店が何故こんなに近いかがやっと理解できた。 単純に寝るだけの場所ということが・・・・・。

人間、比較するものが無いということは良い事なのか良くない事なのか さてどっちでしょう。

次回は笑えるエピソードをお届けします。